「Windows Phone Storeの使用言語比率9位は日本語」ではありません

2014年6月16日月曜日

Windows Phone国内展開のカギは「Cortana」と「SIMロックフリー」 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
という記事の間違いに気付いたのですが、twitterなどで指摘して訂正依頼するには話が少々ややこしかったのでblogにまとめました。

元記事はWindows StoreとWindows Phone Storeでのダウンロード動向をもとにした分析記事です。
このなかで
気になるのは9位にランクインしている「Japanese」。全体数から見ればわずかだが、国内向けのWindows Phone 7デバイスか、並行輸入などでWindows Phone 8デバイスを購入し、使用しているのかもしれない。
というくだりがあるのですが、これは誤りです。




ネタ元の記事とみられるのはWindows and Windows Phone Store trends – May 2014 Update で、その中には確かに
このグラフがあります。しかし、キャプションを読んでみるとなにかおかしいと気付きます。
「Windows Phoneにおいては、英語のみでアプリを提供した際には25%未満のユーザしかカバーできません。PCやタブレットにおいてはもっと大きな数値となりますが」(意訳)
とあります。つまりWindows Phoneのほうが英語比率が低く、Windowsのほうが高いということです。要はグラフのラベルが間違っていて、左の「Windows」となっているのがWindows Phone、右の「Windows Phone」となっているのがWindowsです。
Windows Storeへのアクセス者において日本語率が世界で9位というのは、割と直感に反しない値です(Surfaceなども結構売れてるようですし)。

せっかくなのでグラフが参考にしている数字の出元をもう少し追ってみましょう。グラフのタイトルを参考に探すとWindows Store trends – Feb 2014 Updateのようですね。
この中に
というグラフがあります。Windows Storeの顧客言語比率と明記されています。 このグラフの分布が、さきに挙げたグラフで「Windows Phone」とラベルづけられたものと(目で見る限りは)同じ分布であることに注意してください(ちなみにこの一連の元blogエントリ群は基本的にWindows Storeの話を展開していて、Windows Phone Storeの話は限定的です)。

ということで、グラフを引いてきた元blogのラベルが間違っていたという話でした(まとめが雑ですいません)。

技適無視してる人がそんなに居るわけないし、海外赴任者がめっちゃ多いというわけでもないはず、と疑ってソース調べてみたら案の定、というお話でした。

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追記@2014/06/18 18:07
2014/06/18 17:57頃にマイナビニュースの担当者様より記事を訂正した旨の連絡メールを頂きました。
現場からは以上です。

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