12インチMacBookを使い始めて半年で買ったアクセサリと使ったアプリ、El Capitanへのアプデほかまとめ

2015年11月8日日曜日

ざっくりとまとめ
やめたほうがいい
  • Javaベースの開発はやめたほうがいい
  • Windows同居は諦めたほうがいい(VMでもBootCampでも)
  • nasneに録画した番組の再生は諦めたほうがいい
  • Adobeの重いソフトはやめたほうがいい
つらい
  • キーボードの塗装が剥がれてつらい感じになってる
  • USB-C事情は相変わらず混迷のなかにあってつらい
その他
  • 上記以外の不便は特にない
  • 軽くてあちこち持ち運べるのはほんといい

近況

基本的に最近の差分を書いているので、前のblogを読んでいない方はあわせてRetina MacBookを使い始めて2ヶ月近く経ったので実用性などをまとめてみたも読んでみてください。

半年で買ったアクセサリ

前回(Retina MacBookを使い始めて2ヶ月近く経ったので実用性などをまとめてみた)書いていたように電源アダプターと電源ケーブルの組はすでに購入していましたが、これも含めて一覧します。

電源アダプターとUSB-C充電ケーブル

オフィスに置いておく用の電源アダプタ同電源用のUSB-Cケーブル
自宅とオフィスの両方に置いて使うためのものです。
Apple公式のApple 29W USB-C電源アダプタ(5,800円+税)とUSB-C充電ケーブル(2m)(3,500円+税)です。
1年後ならまだしも、このUSB-C黎明期に変な電源アダプターを掴んで常用すると後で泣きを見るのはほぼ明らかなので泣く泣く純正品を買いました。やはりUSB-PDを完全サポートしているのは強いです。
追記(2016/03/14): MacBook本体付属のUSB-C充電ケーブルがリコールされ、代替品が届いたのでざっとMacBook 12"の電源用USB-Cケーブルのリコール代替品が届いたへまとめました。

Ankerの巨大バッテリー

でかいバッテリーです。海外のカンファレンスへ行くタイミングがあったのでそこで念のため保持できるようにと購入しました。
Astro E7(25,600mAh)はさすがに大きくて重いと感じたのでAstro E6(20,800mAh)を購入しました。
本番に先立ち、登山時に持っていって動作を試してみたところ上々でした。渡米時の命綱としてもほどよく活躍しました。
Anker Astro E6 超大容量 20800mAh モバイルバッテリー...【PowerIQ搭載】ブラック(税込4,999円)

USB-C←→USB-A接続ケーブル

前述の巨大バッテリーから電力をMacBookへ供給するために必要です。
雑に売られているケーブルのなかにはきちんと大容量電流を流せないものも多いようなので、2.8A流せる構成については先人の切り拓いた道に従いました。
参考にした記事: 新MacBook Retinaはモバイルバッテリーで充電できるぽい:週間リスキー
ELECOM USBケーブル USB3.1 USB2.0両対応 A-Cタイプ ノーマル 0.5m ブラック USB3-AC05BK(税込1,636円)

さっさとUSB-PDで12V給電できるものが増えてほしいところですが、半年経ってもまだまだですね。そういえばAnkerはUSB-Cの特設ページを作っているんですがPDに対応した製品が一向に出てきません。

USB-C←→HDMIアダプター

純正品のHDMI出力・USB-A・USB-C給電アダプターが値段もさることながら見た目が格好悪すぎて買うまいと意地を張っていたのですが、プレゼン時に他の人へ迷惑をかけることがしばしばあったので買いました。
Aukey USB 3.1 Type C to HDMI 変換アダプタ... (ホワイト)CB-C14(税込3,299円)

まあそこそこ安くて良いです(私の購入後、更に値下がりして2,500円ぐらいで買えます)。これはUSB 3.1規格に含まれるDisplayPort(DP) Alt modeを利用した製品(とパッケージに記載がある)で、安いのも納得なものです。なおHDCP非対応のようで、後述するStationTV Linkを使ったnasneからの映像出力は拒否されました。
このアダプター単体では充電しながらディスプレイ出力をできないというUSB-C単騎構成ゆえの面倒さのため、日常利用はせずバッグへ入れっぱなしにしています。まあ、折りたたみ傘みたいなものです。
そういえばこの方面では「MacBook 12"にピッタリのUSB-Cハブを作るぜ!」というクラウドファンディングプロジェクトがいくつかありました。
Hub+というKickstarterプロジェクトが10月に頓挫、同Branchというプロジェクトは資金の集まった7月のタイミングで「また来るよ」といって唐突にキャンセル→その後10月に再度の資金集めするよーという話をしつつ11月まで更新無しという感じで現状生きているものはとても少ないです。
なんだかんだ、
  • USB-Cのパススルー給電(当然PD対応)が可能
  • USB-A出力を持つ
  • HDMI出力を持つ(mDPでも可)
という条件を満たすのは結局Apple本家の格好悪いアレだけです。

MacBookがちょうど入る寸法のバッグ

かなり探しまわって新宿のルミネシリーズのどこかで買いました。

アプリ利用の近況(日常編)

Retina MacBookを使い始めて2ヶ月近く経ったので実用性などをまとめてみたにて日常利用するさまざまなアプリについて書きました。
今回は、当時記載していた状況からの更新分や追加利用分について書いてみます。

Firefox

ある時Qiitaを開いているとやたらCPU使用率が高いと気付き、調べた顛末はQiitaがFirefoxで重い件というエントリにまとめました。
その後のバージョンでは問題解消し、手元では41.0.2と42.0.0で特に問題なく動作しています。

nasne視聴はむずい(StationTV Link)

録画したテレビの視聴環境としてnasneはとても強力です。
Windows環境にはPC TV for nasneという公式のソフトがありますが、Mac OS XにおいてはDTCP-IP対応のソフトとしてStationTV Linkが独走しています。
このMac版について数点メモしておきます。
  • 5分間以内であれば実際に録画済みの番組視聴とリアルタイム視聴を試せるので、実際に試してみるのが良い
  • nasneは自動チャプター機能がやたら便利だが、StationTV Linkからはチャプター情報へアクセスできない(つらい)
  • Mac版は再生速度の変更をサポートしていない(Windows版はx1.2にできるらしい)のでイマイチ
  • 最前面にウィンドウを固定する機能がない
  • なんかハードウェアの再生支援(CPU自体はサポートしている)を使えてない感じがする
    • Windows版のPC TV for nasneが再生支援をガンガン使って超低負荷再生できるのと比べると残念な感じが強め
  • 表示するチャンネル情報の取捨選択など、日々を快適に過ごす系カスタマイズ機能が欠けている
MacBook 12"で適当な録画番組を再生した際のCPU負荷は図1のような感じです。
図1 StationTV Linkでの動画再生時CPU負荷
そう酷くはないのですが、画面端で再生しながら他の作業をしていると徐々にMacが熱くなっていく程度の負荷ではあります。
PC TV for nasneのほうがカスタマイズ性を含めた総合的な完成度がかなり高いので、私の場合録画番組の視聴はWindows機でおこなうことにしてStationTV Linkは購入せずじまいです。
処理の重さと機能の少なさの合わせ技で導入を見送ったので、使い方によってはアリだと思います。

ドミニオンの練習ゲー

まあ相応に本体が熱くなるけど普通にプレイできます。

Atom+language-reviewでの原稿執筆

この半年間にいくつか雑誌記事や技術同人誌の原稿を書く機会がありました。
これには基本的にAtom+language-reviewの構成がとても便利で、そのあたりは夏コミ(C88)原稿を書き始める、その前にへまとめました。この記事の後でAtom+language-reviewでの原稿書き環境の重さはだいぶ改善しました。
私もちまちまと負荷を減らしたり機能を追加するためのPullRequestを出したりしましたが、結局一番パフォーマンス面での寄与が大きかったのは@vvakameのpeg.js 0.8.0は2年くらい前のリリースなのでmaster/HEADを使うようにしたら9倍早かったでした。

アプリ利用の近況(開発編)

前回(Retina MacBookを使い始めて2ヶ月近く経ったので実用性などをまとめてみた)とその後のプログラミング向け軽量化tipsまとめ( MacBook Early 2015をプログラミングに使うための軽量化tips)の中でけっこうしっかり書いたのであまり差分ありません。

Docker環境

docker-machineはすばらしいという話です。boot2docker+VBoxだとスリープ復帰時のOS巻き込みクラッシュがつらかったのですが、docker-machine+VMware Fusionだとめっちゃ快適ですし動作も大変高速です。
これについては@<chapref>{1507_mb-dev}で具体的な違いなどを書いたので、興味ある方は参照ください。

PhpStorm

あまり触っていませんが、基本的にはInteliJシリーズでAndroid Studioなどとあまり変わらない体感です。
候補の補完を効かせつつコーディングをおこなったりブレークポイントを仕込んでリモートデバッグ、変数の中身を見るあたりのことは特段重さを感じることなくできます。

VSCode

前のblogを書いたときにはまだほとんど使っていなかったVisual Studio Codeです。
最近はHTMLやCSS、TypeScriptの記述によく使っています。
基本的な編集機能や自動フォーマットなど、軽くて機能も揃っているので良いです。
ただTypeScriptコードを書いている際のCtrl+Spaceでのコード補完は手元の環境だと少々遅めです。内部のキャッシュが構築されない状態で明示的に補完をおこなうと1.5秒程度固まったりします。その後は速いのでさほど問題ではないのですが、CPUパワー相応という感じでしょうか。
テキスト編集をおこなっていてスクロールのもたつきが気になる場合がありますが、大体そういう時には他のアプリが異常にCPUを消費していてそのワリを食っている格好なのでVSCode自体は行儀よく動作しているだけのようです。

Sim Daltonism

いわゆる色覚異常のシミュレートアプリです。色使いについてサクッと知りたい場面がそこそこあったので入れて使ってみました。
特にパフォーマンス面が厳しいものでもないので普通に使えています。

OS X 10.11(El Capitan)について

10.11(El Capitan)、さほど嬉しいことはないけど特に不具合もないので入れておいていいと思います
Metal化でスクロールがなめらかになるとかは多分気のせいです。カクカクなやつは相変わらずカックカクしてるし、もともと速いものは速いです。
私の場合はOmniFocusがEl Capitan対応のついでにYosemiteでうまく動かない箇所が出てきたので諦めてアップデートしました。
そういえばYosemiteではなぜかSpotlight検索のショートカットが効かないという問題があり、代わりにAlfredを使っていました。El Capitanに更新したところ唐突に効くようになったのでAlfredはお役御免としました。

キーボードの塗装が剥がれる/Cmdキーの悲哀

前回書いていたようにCmdキーの塗装が徐々に剥げてきました。
キーボードのうち、Cmdキーは利用頻度がとても高いもののひとつです。ざっと考えてみるだけでも、私の場合つぎのように多岐の用途で頻繁に利用しています。
  • Cmd+Enter
    • 一番多いのはマインドマップ(MindNode Pro)でのサブノード作成
    • 夜フクロウでのツイート送信もこれにしてる
  • Cmd+S
    • MindNode Proでの保存、Evernoteでの明示的保存+同期、その他いくつかの保存
  • Cmd+Tab
    • まあ頻繁に使う
    • Spacesでの3本指スワイプ切り替えが近年があまり好きではない(横スクロールで視線が流れるのが嫌)ので、1画面中でのCmd+Tab切り替えを頻繁に使う
私は基本的に左のCmdキーしか使わずかつ常時左手親指で叩くのですが、この位置にあるキーを指を伸ばした状態で叩くのがかなり難しいです。親指を折り曲げて指の横側で叩く、つまり左手親指の脇部分で爪を当ててキーを叩くのが最も楽です。
概算してみるとCmdキーは1日200回程度、半年ちょい200日程度で40,000回程度爪がコツコツ当たっているはずです。それだけ当たるとこうなるかー、そっかーという感じはします。過去のMBPなどではキーボードの塗装剥がれはほぼ無かったので、MacBook用のバタフライキーボード開発時の薄型化のついでにいろいろ見直した結果っぽい、という気はするのですが。
6月上旬から気になっていた塗装剥がれ(図2)ですが、いよいよ欠け具合がはっきりしてきた8月上旬にGenius Barへ持ち込みました。そこで得られた返答は「機能面で問題がない場合は外観の問題となります。つまり打ったキーが効かないなどの故障ではないため自費修理となり、修理費用はおそらく5〜6万円程度です」というものでした。
ほぼ本体丸ごと交換と同額の対応なので気軽には頼めませんね。MacBook 12"を購入したら最初からBEFiNEあたりのキーボード保護カバーをかけておくのが無難なのかもしれません。
図2 Cmdキーのキートップがどんどん剥げていく
改めてこのキートップを見ると、そのうち自分で塗装でもしようかなというレベルですね。よく見ると10月下旬になってカーソルキーも少しずつ塗装が剥がれてきました。
Appleのフォーラムを眺めてみたところ、ちょうどこのエントリを書いているタイミングで「7月にMacBookを買って特に洗浄製品(※たぶん化学洗浄品の意)を使ったわけでもないのにキーボードの文字が消えてきてる。特にAとSが顕著」と書いている人が居ました。
https://discussions.apple.com/message/29276333#29276333
何かしらの安価な交換策をとれるようになれば良いのですけれど。

Amazon GlacierのVaultを削除する手順

2015年11月3日火曜日

案外と手間だったのでメモ。
図1 Glacierのコンソール

TL;DR

Glacierの利用経緯

AWSばかり使っていた2013年の春、「たまに使うアプリのインストーラやドライバCDのデータをどこか安価なストレージへ保持したい」と考えました。手元でDropboxの挙動が怪しく、また数十GBのデータを保持するのはあまり金額的に嬉しくなかったためです。
前年にサービスを開始したGlacierを使ってみたかったというのもあり、データをせっせとGlacierへ投入しました。分量としては15GBほどデータを保存しました。
以来毎月20円ほどクレジットカードへ請求が来ていました。

消そう

データ投入から2年以上経った2015年11月、これまで一切データ取り出しをおこなっていないと気づきました。調べてみるとデータの削除は無料(ただし格納から90日以内の削除は0.021USD/GB)ということで、消してみようと思いました。
しかしGlacierは通常のファイルシステム風のインタフェースを提供せず少々厄介な構造をしているので案外面倒です。

Vaultの中身がわからない…

Glacierの管理単位はVaultと呼ばれます。この中に含まれる各ファイルはアーカイブと呼ばれます。
Vaultの中にアーカイブが残っている状態ではVaultの削除をおこなえない(エラーになる)ので、アーカイブIDをぽちぽちと指定して中身を削除する必要があります。
Glacierへファイルを格納した際には基本的にそこで発行されたアーカイブIDをメモっておくことになります。これをサボるとVaultの中に含まれるアーカイブを指定削除できずに詰むのでは?となりますが実際はなんとかなります。

Vaultのインベントリ

GlacierはVaultの中身に関する情報をまとめたインベントリというデータセットを自動作成します。
ドキュメント: https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/amazonglacier/latest/dev/vault-inventory.html
GlacierのAPIに対してインベントリの取り出し依頼を発行する→数時間待つ→インベントリへアクセスできるようになり、Vaultの中身(アーカイブ一覧)がわかる→アーカイブIDを指定してぽちぽちと削除する
という流れです。データ本体取り出しだけでなくインベントリ取り出しも数時間かかるあたりがポイントです。
これを手動でやるの面倒だなぁと思いますよね。そのためのコマンドを作った人が世の中に居ました。

glacier-vault-removeコマンドでの削除

まずhttps://github.com/leeroybrun/glacier-vault-removeをcloneしてpython setup.py installでインストールします。わざわざシステム全体へインストールするのが嫌という場合、依存パッケージであるbotoさえPyPIから拾ってくればインストール無しで動くと思います。
READMEを参照しつつ同ディレクトリにcredentials.jsonというファイルを作成し、IAMのアクセスキーIDとシークレットキーを指定します。ここで指定するIAMにはあらかじめGlacierのReadWriteアクセス(AmazonGlacierFullAccess)を与えておいてください。
そのうえでコマンドを実行するだけです。たとえば対象が東京リージョン1にあり、Vault名がvault101だとすると
$ python removeVault.py ap-northeast-1 vault101
と実行します。
ここで指定するリージョン情報などはhttps://console.aws.amazon.com/glacier/homeでVault一覧を調べればわかります。
このコマンドを実行するとインベントリ取り出しジョブが作成され、インベントリの取り出しが完了するまで30分間隔で自動的に状況を見に行きます。
このスクリプトは微妙にPython 3をサポートしていなかったのでPull Requestを投げておきました(PR #12)。blogを書いているうちにマージされました。

まとめ

GlacierはVaultを削除するために空っぽにするのが少々面倒で、時間も数時間はかかるので簡便さの面ではS3の圧勝(使いみちがハマればよさそう)。

今月で2年縛り満了!という人のための、iPhone 5s縛り終了からMVNOへの移動までと移動後1ヶ月ゆるく節約して寿司を食べに行った感想

2015年11月1日日曜日

図1 築地 寿司大のおまかせ握り(税込4,000円)
図1は築地でコスパ最強と名高い寿司大のおまかせ握り(税込4,000円)の大トロです。docomoからの乗り換えで浮いたお金で食べに行きました。
さて。11月です。月が変わりましたね。
私は9月のある晩にMy docomoを見て「月月割、おわってるうううううううう」とショックを受けて移動先キャリアを探しました。
結果: 月額6,225円→1,502円
と見積もり、寿司大のおまかせ握り(税込4,000円)を頂ける金額差と気付いたので俄然やる気が湧きました。

移行までに気をつけたポイント

大きな乗り換えにはきちんとした準備が必要です。ディスクバックアップいらないやーと思ってOS入れ直してから「あっヤバいあれ残さないといけなかった」と思ったこと、きっとありますよね。私はその昔、Outlook Expressからメールをバックアップしたけれどメールアカウントのバックアップをせずにログインできなくなったことがあります。慢心だめです。

単純な回線サービス以外に自分がdocomo契約から受けていた恩恵を把握する

案外忘れてるだけでいろいろあるんじゃね、と感じて考えてみました(重要度が高ければMVNOへの移動自体を見直そうという程度に)。

使っていたもの

  • docomo Wi-Fi
    • 月300円相当。PCからも利用できるので外出先のカフェや新幹線などで地味に利用していた
  • 海外パケット定額
    • 8月の渡米時、まさにこれ(1日1,980円のほう)に助けられた。今後は更に気をつける必要があると感じた
  • My docomoでのオンライン手続き体系
    • 当月の通信量確認などに便利だった。なければないでなんとかなる

使っていなかったもの

前述のような使っていたサービス一方で使っていなかったものも多くありました。まず、いわゆるキャリア決済のサービスは利用していませんでした。通話をほとんどしないので、留守電などは未契約でした。キャリアメールはアドレス自体わかりません。DCMXも未契約でした。ドコモポイントも使うほどたまったことがありませんでした。ドコモクラウド系もノータッチでした。
他に基地局からの地理情報サービスやコンシェル系サービスなどを使っていればそれも判断要因になったと思います。

契約満了月と契約更新月の違いを把握する

契約満了月と契約更新月の違いを熟知すべき、です。

月初めの1週間ほど通信・通話ができなくなっても問題ない状態を整える

だいたいの安価なMVNO事業者では手続きはネット経由・SIM発送は郵送です。多くの場合「MNPの手続きがMVNO側で処理された時点で前契約は解約となり電話も不通となる。その後に手続きが完了して開通処理がおこなわれるまで通信も通話もできない」という構造です。
これは一時的な避難先の回線がないときびしいです。
たまたま私の場合には別途DTIの250kbps格安SIM(月額490円)を契約していたので、一時的な逃がし先はこれにしました。
MVNO事業者によっては店頭で即手続きなどもやっているようなので、このへんは選び方次第です。私の場合は前述のような状況が揃っていたので「ひとまず安いところで」と適当に決められました。

パケット定額は契約満了月の月末に電話で解約しておく

キャリアを渡り歩いている人には常識のような気がしますが、パケット定額料金は日割りが効きません。このため、普通に通信していれば月初の3日で解約しても定額料は1ヶ月分の満額がかかります。
これの有無で最終的な支払額が5,000円程度は違うので、都合が許すなら前月の末に151へ電話して解約する必要があります(WebのMy docomoではパケット定額単体の解約手続きができない)。
この解約手続き(電話)をすると、その時点でdocomo Wi-Fiも解約となって使えなくなります。docomo Wi-Fiをそれなりに使う場合は解約の電話は月の終わりごろにやることになると思いますが、運が悪いと電話がつながるまで結構な時間待ちます。

LINEの年齢認証を念のため先に処理しておく

これはそこそこ盲点だと思うのですが、必要なひとはやっておきましょう。やり忘れていると案外と面倒なシーンがあるかもしれない、先に述べたメールアカウントのバックアップみたいなものです。

SIM入れっぱなしの事故を慎重に避ける

最後の最後にパケット定額契約あふれとか格好悪すぎてアレなので、念のため月が変わる2-3日前からdocomoのSIMカードを抜いておきましょう。

MVNO事業者選びは、まあ好みで

私は次のようなポイントでDMM mobileを選びました。
  • 最初のメモでは「事業継続性的にIIJだろう」と書いた痕跡があるが、もう少し調べるとDMM mobileの中身はIIJということでokにした
  • 通信量超過時の繰越無し1GB追加額が480円と異常に安い(他社では繰越可だけど1GB=1,500〜2,000円がザラ)
  • 他社料金プラン追随のポリシーが昔のソフトバンク(SBM)を彷彿とさせてしばらく面白そう*1
[*1] あまり関係ありませんが、SBMはそれなりのシェアを取った時点で例の「他社の料金改定に即追随」キャンペーンを廃止しました。

プラン選びは使い方にあわせて

私の場合、docomo時代は月7GBをだいたい4GBほど余らせていたので、より実態にあったプランを選びました。

運用ルール

あまり雑に運用すると格安SIMの良さを活かせないと感じたので、使いはじめる前にいくつか運用上の自分ルールを決めました。

基本的に前月からの繰越通信枠を使っていく形にする

たまに遠出するとPCからのテザリング利用であっさり1GB/日ぐらい使うことがあります。このためある程度は日々の利用量を抑えておきたいところですが、頻繁に通信量チェックしてチマチマやるのも疲れるな、という気持ちです。
というわけで初月だけそこそこ我慢して使い、翌月からは前月の残り分をあまり気にせずサクサク使っていこうと考えました。
余った通信量を翌月へ繰り越せるMVNO事業者は結構多いです。私が選んだのもその中のひとつで、翌月までの自動繰越をしてくれますし、通信量計算の優先度は「繰越分 > 追加購入分 > 基本契約分」ということなので安心して使えます*2
[*2] DMM mobileの繰越通信量利用ポリシーについてはhttp://www.mayoinu.com/entry/2015/02/04/212104参照。

アプリの自動アップデートは自宅Wi-Fiでおこなう

iOS設定で3G/LTE回線時の自動アップデートを無効化しました。
その結果ゲームのアップデート配信もbackground transferでいい感じにやってほしいなーと思うことが増えました。

高速回線が必要な時はケチらず使う

作業効率を落としては元も子もないので、必要な時はしっかり使います。

Wi-Fi環境が必要と思ったらすぐにWi2を契約する

以前Wi2を使っていた頃があり、docomo Wi-Fiの無料化にともなって解約したのですが、これを再度契約するイメージです。
しかし実際はまだ契約していません。
Wi2は「アクセスポイント(AP)が見えるけれど、実際につないでみると通信できない」というはずれAPを引く可能性が一定あるので尻込みしました。むしろ、たまにテザリング利用するなら、Wi2の定額契約よりも480円/GBで容量追加したほうがいいのでは?と感じる昨今です。

手続き完了まで

こういう流れでした。
  • 9月下旬: docomoのパケット定額廃止手続き(電話)
  • 9/28: 念のためiPhoneのSIMを抜き、DTIのSIMをメインとしたテザリング運用開始
  • 10/1 09:00過ぎ: My docomoからのMNP予約番号発行とDMM mobileへの申し込み手続き*3
  • 10/2: DMM mobileでの本人確認処理が完了して初回カード引き落とし
  • 10/3: SIM発送通知
  • 10/4朝: SIMが到着して開通
きっと申し込みから1週間ぐらいは届かないと思っていたので、とても早くて驚きました。
[*3] MNPの予約番号発行はWebでも午前9時からしかおこなっていないので、このタイミングになりました。

1ヶ月使ってみて

通信速度に関して、先日渋谷のdots.でおこなわれたイベントへ参加して発表した際にスライド資料のアップロードを何度かこの回線から試しましたが、高速通信をONにしてもスピードが遅くアップロードしきれませんでした。
結局、隣にいた@mhidakaが会場Wi-Fi情報を教えてくれたので無事にアップロードできました。
DMM mobile - IIJ - NTT docomoがどういう構造の契約で帯域をやり取りしているのか分かりませんが、どうも人が密集するエリアのピーク時間帯のアップロードは弱いのかも、という印象を持ちました。
他は特に困っていません。
気になる通信量ですが、10/29の夜時点で図2という具合でした。
図2 10/29 夜時点での残容量
SIMの到着直後に200MB程度慣らしで使ってみたのを考えると、25日間500MB程度で収まった格好ですね。
その後、月をまたぐと無事に繰越がおこなわれました。
図3 11/1 朝時点での残容量
要因を考えてみたところ、低速状態でPCからのテザリングアクセスなどもそれなりにしてもさほどストレスが無いというのがあります。
いわゆる3日間366MB制限はあるのですが、逆にいえば1日50MB程度コンスタントに通信(200kbpsで1時間弱のテザリング)していても通信規制はかからないし、それで月間1.5GB程度は使えるんですね。
思い起こせば8年前、AirH"の32kbpsカードをPCに挿して「あー電波状態赤だー><」とやっていた身からすると200kbps状態でも十分使えるというお話でした。とりわけ、LTEの低レイテンシは恩恵(と書いて"ファルナ"と読む)が大きいです。
もちろんこれは用途によると思います。当然動画視聴などにはまともに使えないはずです。
問題は、契約まわりで得られたDMMポイントがすぐに失効する(図4)けれど使いみちが特になくて少々悲しいあたりですね…。
図4 1ヶ月で失効してしまう契約時ポイント
DMMポイントで食べられるお寿司、ないかなぁ。
最後に寿司大のおまかせ握り(税込4,000円)の写真を数点載せておきます。
図5 だし巻き
図6 金目鯛とウニ
図7 秋刀魚
図8 北寄貝
図9 赤身の漬け
図10 いくら
図11 ブリ
図12 穴子
寿司大のおまかせ握り(税込4,000円)では、ひととおり握ってもらった後に最後の1貫を自分の好みでその日入っているものから選べます。
どれもおいしかったのですが、久々(1年半ぶり)に行ったこともあって珍しいものを頂こうと考えて図13のオニカサゴを頂きました。歯ごたえが強く、なかなかおいしいものでした。
図13 オニカサゴ