Azure上のUbuntuにデスクトップ環境を整えてAtom+language-reviewを試す

2015年7月4日土曜日

どうもLinux環境のAtom+language-reviewで動作に怪しい箇所がちょいちょいあるらしいという電波を受けたので、環境を作ってみました。
完成図はこんな感じです(図1)。
図1 今回の完成図
手元のPCにUbuntu Desktop版を入れるのは嫌だなぁと思ったので、Azure上にUbuntu 14.04のインスタンスを新規に立てました。


まずはデスクトップ環境を整えるために、例によってapt-get installでいくつかのパッケージをインストールします。
ubuntu-desktop build-essential lxde
このあたりをインストールしましょう。

ubuntu-desktopのインストール

ubuntu-desktopパッケージは非常に大きなメタパッケージで、1,200ほどのサブパッケージをダウンロードすることになります。
容量的にも結構ありますし、当然インストール時間も相応にかかります。必須コンポーネントをうまくインストールする方法も、Webを探し回ればほどよく見つかると思いますので こだわりたい方はそちらをどうぞ。
近年Ubuntu環境でのGNOMEはあんまりすんなり動かない?のかよく知りませんが、~/.xsessionファイルにちょいちょい起動エントリ書いた感じはうまく起動しませんでした。

ウィンドウマネージャの選択: LXDE

今回は、とにかくざっくり動かしてみるのが目的だったので、比較的楽に動くらしいLXDEをウィンドウマネージャとして利用しました。

リモートアクセス方法

今回、当初はxrdpを使ってMacのRemote Desktop Clientから接続してみました。話の順序が前後するのですが、xrdp経由でAtomを起動してみると、OpenGL周りの初期化由来らしいエラーで起動が停止してしまいました(図2)*1
図2 xrdp経由ではどうも起動に失敗する
@atsushienoさんが見つけてくれたAtomのissue 4360によると、TigerVNCを利用するのが唯一の活路ということでした。そういうわけで、xrdpのついでにインストールされていたvncserverも一旦削除し、TigerVNC、1.4.3をインストールすることにしました*2
https://github.com/TigerVNC/tigervnc/releasesからLinux用のバイナリ(tar.gz)を拾ってきてどかっと展開するとそのまま走るので、それで。
展開先のディレクトリにて
$ ./usr/bin/vncserver
という感じで起動しましょう。
rootユーザで起動するのは何かとアレなので、ubuntuユーザあたりで起動しておくのが良いのではないでしょうか。
[*1] XInputExtension云々言っているけれどもLinuxデスクトップ何年ぶりだろうという人間には全く分かりませんでした。最後に使ったのなんだっけ、デスクトップも頑張ってた頃のTurboLinuxかなー。
[*2] 以前はあったnightlyのDebian用debビルドはSourceForge→GitHub移行のついで?に無くなったみたいですね。

Atom+language-reviewのインストール

http://www.ubuntuupdates.org/ppa/atomに書かれている通りです。
sudo add-apt-repository ppa:webupd8team/atom
sudo apt-get update
sudo apt-get install atom
でインストールできます。
language-reviewもついでにインストールしておきましょう。
apm install language-review
で、依存関係のインストールに数分かかるかもしれませんがインストールされます。
一番最初のパッケージインストールでbuild-essentialを入れるのをサボった場合は、ここでg++がないよーと怒られるはずです。その場合は追加でインストールしましょう。
build-essentialはデカいからやだ!という方はお好みの方法でビルド環境を用意してください。
ともかく、これでlanguage-reviewのインストールが完了しました。
LXDEのランチャーから無事に起動するはずです。
図3 Azure上のUbuntuでAtomを無事に起動できたところ

MacからTigerVNCへの接続

TigerVNC 1.4.3のOSX版クライアントからは、どうも日本語どころか、spaceとenter以外が入力できませんでした。
OS XにはOS標準でVNC Viewerが搭載されているので、FinderからConnect to Serverで接続して問題なく文字入力できました。

日本語が豆腐になる

Atom+language-reviewのインストールを終え、よーし編集するぞーと思ったところで異変に気付きました。
図4 めっちゃ豆腐だ・・・
http://qiita.com/kjunichi/items/4bb9a4ec879f85865307にあるように、日本語表示が豆腐になります。どうも、最近のElectron限定の話のようです。
ubuntu-desktopパッケージによってかインストールされていたDroid Sans Fallbackをfont-familyへ指定することでエディタペインの表示は正しくおこなわれるようになりました。
他の場所(たとえばlanguage-reviewのプレビュー部分やツールチップ)ではダメなので、CSSを細かく書く必要がありそうですね。
tofu on fireを貼りたいためだけのコメントをつい書いてしまいましたが、あれですね。多分AtomのコアチームにはCJK使いのLinuxユーザが居なかったんでしょうね。
language-reviewの場合、プレビューペインに日本語が表示できないのはなかなかクリティカルな感じがしますが、きっとそのうちAtom側で直るでしょう。

それでは

よい原稿ライフ@Ubuntuを!!

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