FPGAマガジンNo.12の誤記/誤植一覧

2016年3月31日木曜日

FPGAマガジンは毎号技術的にエッジーな記事が多く勉強になる、本当にありがたい存在です。しかし誤植が割とコンスタントに多いです。技術専門誌としての本分は「他で得難い情報」にあるので、限られた執筆・編集時間をそちらへ割くのは当然なのですが、利用者の裾野を広げる意味ではちょっと悲しいです。
No.12もけっこう誤植多いな…と思いつつ読んでいたのですが、毎回「誤植多いぽよ~~」と言っているだけでも改善しない気がします。著者の方々に誤植一覧が届けば次以降の原稿で気をつけるヒントになるかもしれない、という期待も持ちつつ精読して洗い出しました。66箇所ありました。
多くは細かな表記上のミスや写植上のミスです。脳内で補正しながら読めば良いので大した問題ではなく、放っておいても良いようにも感じられます。自分の慣れているエリアの文章は脳内での読み替えが効きます。しかし当然スピードが落ちます。バイナリトランスレーション大変でしょ。とりわけ私の場合、記事の序盤で複数のミスを見つけると不安になってじっくり読むフェーズに入り、1/5ぐらいのスピードでしか読めなくなってしまいます。
また私は、初心者向けの技術記事では写経可能性もかなり大事だと思っています。ここでは特に間違いを減らしたいものです。写経で経典が間違ってるとかそもそもやばいし、当該環境に慣れていないと自力で誤りを見つけて乗り越えるのが難しいから。近年は雑誌でキーワードを拾い、その後にネットで調べて深めるフローも多用されます。キーワードが間違っていたら先を調べていくのも一苦労します(Googleのキーワード補正に期待することもできますが、著者側がこれをいうと開き直りにしかなりません)。
そういうわけで、この一覧が誰かの学習の役に立てば幸いです。

特集 第1章 Cyclone V SoCとZynqの比較とFPGA開発フロー

p.10
  • 右段なかほど All Programable → All Programmable
  • 右段下 PowePC → PowerPC
p.12
  • 表3 Contoller → Controller
p.15
  • 左段下見出し Quatrus → Quartus
  • 右段下箇条書き Impliment → Implement
p.17
  • 表6 Programing → Programming
  • 表6 PomGen → PromGen
計7箇所

特集 第2章 VGA表示回路を例にしたMy回路のIPコア開発とライブラリ化

p.20
  • 図3右 Cyclone V Soc → Cyclone V SoC
p.22
  • リスト2冒頭 `define XILIXN → `define XILINX
p.24
  • 右段上 Memoris & → Memories &
計3箇所

特集 第3章 ビルディング・ブロック開発によるMy回路IPコアのFPGAへの実装

p.35
  • 図5 QSys → Qsys
  • 図5 モージュル → モジュール
p.43
  • 左段上 Ummapped → Unmapped (2箇所)
計4箇所

特集 第4章 共通カスタムLinuxディストリビューションの開発

p.46
  • 左段上 Suppor → Support
p.47
  • 図1右上 Yocoto → Yocto
p.49
  • 左段 Ubutnu → Ubuntu (2箇所)
  • 右段下見出し bblayes.conf → bblayers.conf
p.53
  • 左段中 SPLのコンパイルgmakeを → SPLのコンパイルはgmakeを
  • 左段中 ubuntu → Ubuntu
p.54
  • 左段中 Cyclne → Cyclone
  • DTB(Device Tree Bomb) → DTB(Device Tree Binary)*
  • DTS(Device Tree Script) → DTS(Device Tree Source)
DTBが何の略かについては、Linuxのドキュメント(https://www.kernel.org/doc/Documentation/devicetree/usage-model.txt)とDevice Treeのドキュメント(http://www.devicetree.org/Device_Tree_Compiler)で確認しました。
計10箇所

特集 第5章 ついに起動!デュアル・ブートSDカードの作り方

p.61
  • 表4 DTB(Device Tree Bomb) → DTB(Device Tree Binary) (2箇所)
計2箇所

特集 第6章 Linuxデバドラ&アプリケーションの作成と性能評価

p.66
  • 左段上(5行目) ./memwrite 40010000 1 → ./memdump 40010000 1
計1箇所

特集関連(1) Atlas-SoCでアルテラSoC環境を手軽に楽しもう

p.74
  • 左段 SysFs → Sysfs
    • p.80のリスト3キャプション部分表記に揃え。この場合、p.81の4箇所も変更
    • あるいは逆でp.80のリスト3キャプションをSysFsへ揃え
      • 一般的表記はSysfsあるいはsysfsだと思うけれど、一貫性を重視する意味ではp.80のリスト3側を変えるほうが手っ取り早い
  • 右段中 Cyclon → Cyclone
p.76
  • 右段見出し Cyclon-SoC → Cyclone-SoC
p.77
  • Liteweight → Lightweight (11箇所、うちリスト1のコメント中に2箇所)
  • 右段中 LiteWeight → Lightweight
  • リスト1キャプション Liteweigth → Lightweight
p.80
  • 右段中 Liteweight → Lightweight
p.81
  • Liteweight → Lightweight(4箇所、うち本文に2箇所、図5中に2箇所)
p.84
  • リスト7コメント Liteweight → Lightweight
計22箇所

特集関連(2) 使いやすいXillinux&XillybusをTerasic社SoCKit上に導入する

p.85
  • Ubuntsu → Ubuntu(2箇所)
  • 図1絵解き Xilliux → Xillinux
  • 図2 Row Binary File → Raw Binary File
  • 図2 Xilinux → Xillinux
p.86
  • 右段中 Xilliux → Xillinux
p.91
  • 写真4 キャプション Xilliux → Xillinux
計7箇所

USBコミュニケーション・デバイス・クラス対応のUSBターゲット機器の実装

p.94
  • 表1 最上段 「転送速度 フルスピード」がヘッダとして網掛けになっているのはおかしい
    • 仕様表記なので最上段はヘッダ無しでも成立する。網掛けのみが不要
    • あるいは「名称 仕様」などが無難
p.98
  • 右段上 usbCdcDeice → usbCdcDevice
  • 図9 EPOCdc → EP0Cdc
p.99
  • 右段下見出し ディスクリプタの要求動作例 → デスクリプタ~
    • 章内でずっと"デスクリプタ"表記なので、表記ゆれ
p.105
  • 左段中 監視するたけでも → 監視するだけでも
計5箇所

プログラミング言語PythonではじめるFPGA開発入門

p.108
  • 表1 Flase → False
計1箇所

SDKを使ったMicroBlazeのソフトウェア開発手順詳細

p.119
  • 図2(b) Local Project → Local to Project
  • 図3(b) Local Project → Local to Project
p.120
  • 図5(a) "File → New-Application Project" → "File → New → Application Project"
    • 本文での表記にあわせる
p.125
  • 図10(a) 右部分の丸囲みが1段上についている
    • PDF版のみかもしれない
計4箇所

Cyclone V SoCで試す無償版純正PCI Expressコアの使いこなし

なし!

微妙なもの

  • P.15 iSimとISimあたりの表記が揺れている
    • そもそもVivadoではISim使わない? Vivado Simulatorへ変わったような気もする
  • p.53 右段の日本語ぐちゃぐちゃ
  • p.74 右段 Helio → Sodiaかなぁ
    • 本号の執筆段階でHelioを終売してSodiaへ向かうという流れはそれなりに明確だったので
  • p.85 図2 XillyBus IP → Xillybus IP
    • これはどちらの表記でも良いのかもしれない。判断つかず
  • p.101 リスト2(usbCdcROMの定義部分) usbCcdROM.v → usbCdcROM.vではないか。同usbCcdDevice_define.v → usbCdcDevice_define.vではないか
    • この記事は解説とコード抜粋紹介のみで実コードのダウンロード先を記載していないので正しいところは分からない
  • p.127 EPROMの接続例です → EEPROMの接続例です
    • EEPROMもEPROMのうちなので"EPROM表記でも"間違ってはいなさそう。しかし図14キャプションの表記を見ると、ここもEEPROMと記載するのが適切そう
  • p.129 Basysボードに → Basys3ボードに
    • ここまで一貫してBasys3と表記しているので、ここも揃えるべき。しかしBasysシリーズには違いないので、まあ良いのかも
なお、今回のまとめにおいて
OpenEmbedded Projectとは,組み込み機器用の Linux ディストリビューションを作るためのソフトウェア・フレームワークを提供しています(図 3). - p.50
こういう、日本語として(???)な記述はすべて無視しました。技術用語が間違っていたり、明らかに意味が通らないものだけを書きました。

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