「7日間で集まった5,000万人のユーザから学べるビッグデータの話」 (Azure ML blogメモ)

2015年10月28日水曜日

10月初旬、Azure ML blogでWhat 0-50 million users in 7 days can teach us about big dataという面白そうな記事が公開されていました。今回はこの記事をざっくりまとめてみます。

概要

多分おおかたの人が一度は見たことのあるサイトを題材にクラウドとビッグデータの話をするという内容です。
後半では、写真を若く見せるために大事なことが4つあり、
1. ヒゲを剃る
2. 笑わない
3. 眼鏡を外す
ということが明らかになります。

how-old.net

の話です。
いえ、
図1 how-old.net
https://how-old.net/(図1)の話です。
how-old.netはMicrosoftの//Buildというイベントと時期をあわせて公開された、Cortana Analytics Suiteが持つ顔認識APIのデモ用サイトです。
重要ポイントとして、このblogエントリでは
  • クラウドファーストで構築する
    • Webには、データ規模の小さなアプリをビッグデータなものへと変貌させうる力がある。大規模なトラフィックやストレージが必要となった際に自動でスケールしてくれるクラウドは最適
    • 開発自体をクラウド上でおこなうと、周辺サービスの活用によってサクサクつくれる
  • メトリックをリアルタイムで確認する
    • ユーザ動向をリアルタイムで把握してサービスに何が起こっているのかを把握するのはもはや必須
    • そのためにAzureではいろいろ用意してるよという話(App Insightsなど。リンクは原文参照)
  • クラウド上でのビッグデータ分析サービスを活用する
    • クラウド上のフルマネージドなサービスを使うことでビッグデータ分析が容易になる(Azure Data Lakeなどもふくめて)
  • 試して学ぶ
    • how-old.netはモバイルファースト・クラウドファーストで作ったことで開発稼働をあまりかけることなく迅速な実験を繰り返せた
が挙げられています。
わりとクラウド事業者の多くが話しているストーリーですが、今回の話の面白さは次に挙げる動画の側にあります。

動画

今回紹介したエントリ自体、実は著者のJoseph Sirosh氏が「Strata + Hadoop Worldというイベントのキーノートでこういうことを喋るよー」という予告エントリでした。
実際のキーノート映像もすでに公開されています。

このなかでは、how-old.netを公開してから得られた利用者の反応やこぼれ話などがユーモラスに展開します。
いくつか挙げてみます。
  • how-old.netの一般公開前に「blogやtwitterへ流さないように」との注意書きつきで社内向けに公開して反応を調べてみたら見事にTwitterへ流され、3時間で25,000人がアクセスしてきた
  • この時の反応を見てシェアボタンをつけたり、Twitterへ流す際のハッシュタグなどを検討して本番時に使った
    • 非ギーク向けにblogエントリを書きなおしたりもした
  • 本公開したら7日間で5,000万人が利用した
    • ピーク時には1時間あたり120万人が利用した
  • Twitterからスパム判定されてブロックされた
    • 問い合わせして復旧まで3日かかった
  • ひとびとが色んな遊び方をしてくれた
    • マーケターも食いついてきた
      • (注: 冒頭に貼った寿司ツイートはここから辿った)
  • 写真を若く見せるために大事なこと4つ
    • ヒゲを剃る
    • 笑わない
    • 眼鏡を外す
    • ????(ぜひ動画で確認してみてください!)
後半のアーキテクチャ面での重要ポイントとして4つ挙げているのは今回のエントリと同じですが、挙げられている中身は少し違ったりします(講演の内容でカバーされる部分があるためか)。
10分少々と短めで、わりと英語もわかりやすいのでオススメです。

about

このエントリは、Azure ML(Machine Learning)のblogから面白そうなエントリを掘り出してポイントをまとめるシリーズです。
前回: Azure Data FactoryのGA (Azure ML blogメモ)
次回: Visual StudioのRサポートで出来ること (Azure ML blogメモ)

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