最高だったde:code 2日目まとめ

2015年5月27日水曜日

昨日の分はde:code 2015 1日目まとめにまとめた通りです。
今日は前半あまり体調がよくなかったのでゆるっと聞くことにしました。



1枠目 DBI-007 「SQL Server on Azure 仮想マシン (IaaS) の可用性とパフォーマンス」

ルームDのWin10開発な話と、どちらにするか迷っていたセッションです。
ルームDは知り合いでも結構な人数が見てそうなことと、めっちゃ立ち見だったことによりルームEへ移動しました。
大体事前資料通りでした。
その中で少々気になった点を書き残しておきます。

AlwaysOnの話

Azureの新ポータル上だと、SQL Server 2014 AlwaysOnというテンプレートがあり、それを使うとAlwaysOn構成のクラスタを簡単に作成できる旨が紹介されていました。
便利そうですね。
プライマリサイトが全部落ちてしまった場合には自動フェイルオーバーはおこなわれないので、そこは手動でやると*1
資料にもあるようにPremiumストレージはなかなかの値段します。
しかし、Premiumストレージが必須のようなサービスは少なくとも個人で扱うことはないだろうし、仕事で使うなら得られる安心感を考えると余裕でペイするはずなので、ほどよい値段付けに見えました。
Premiumストレージの利用にはDSシリーズが必要で、DSのインスタンスタイプによってIOPSが限られるので適切にスケールアップする必要があるとのこと。
[*1] プライマリサイトが全部落ちるという時点で何かしらの災害なので、この処理は適切そう

2枠目 WIN-016 「小型組込み機器でも、Windows 10 ~Windows 10 for IoT Devices 解説~」

大体昨日の流れの延長でした。
デモ多めでわかりやすさ重視というところで、良いセッションだったと思います。

3枠目 ごはん

富士通セッションでごはん。
静脈認証デバイスは昨日ブースに伺って説明を聞いていたので 割とふむふむっと聞けました。

4枠目(前半)

LinuxやOS XでのASP.NET開発な話、.NET Core。
割と追いかけてはいるエリアなので軽めに聞くつもりで。
自分のコントリビュートが含まれるものがデモされてるのは嬉しいものです。

5枠目

一回休み、golang書いてました。成果→Re:VIEWのファイルをBloggerへ流し込めるようにするやつ。つまり、今日の参加メモまとめをblogへ投下するのが昨日より楽になりました。

6枠目 DEV-014 「動画やろうぜ! Azure Media Services で始めるライブ配信」

HTML5時代のDRMも含めて広くカバーしている感のあるAzure Media Servicesについて、多分デモ含めていろいろ見聞きできるんだろうなぁと思い参加しました。
Skype Meeting Broadcast、いいですね。用途いろいろ考えられそうです。
Azure Media Playerについては、Unified Interfaceっぷりひたすら強いなぁ(MSの目論見通りに展開できたら)という印象でした。
FlashだろうがDASHだろうが*2扱えるストリームプレイヤーというのはなかなか。
AndroidやiOSのアプリ内に組み込むためのSDKも提供されてたっけな。
→調べてみるとhttp://azure.microsoft.com/en-in/documentation/articles/media-services-java-how-to-use/が見つかって、iOSに関してはライセンシー専用なのでMSへコンタクトしろという記述。Androidについてもインテグレータ経由になるのでMSへコンタクトせよとの記述。
基本的にはWeb用/PC用だなぁ*3
7本のストリームにリアルタイムトランスコードしてadaptive playbackへ利用するというデモがあった。
これ実際に作るの相当面倒かつお金かかるので、Azureで完結するのはすごい。
相応のお金はかかるんだろうなぁ。
→価格表はこのへんにある→http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/media-services/ので適宜参照のこと。
ざっくりとストリーミングに関わるところを抜粋すると
  • ストリーミング ユニット: 14,178円/月(200Mbpsまで。日割り計算)
  • CDN転送: 〜14.08円/GB
  • 音声認識での字幕作成(インデックス作成): 〜1,020円/コンテンツ時間
つまりスポットで5時間、視聴者平均500人の1.5Mbpsコンテンツをストリーミング配信するという想定でものすごく雑な計算をすると
  • ストリーミング ユニット: 1,832円(458円/200Mbps * 4)
  • CDN転送(1,687,500MB): 23,200円(1人あたり46.4円)
  • 音声認識での字幕作成: 5,100円
しめて30,132円となりそうです*4
字幕作成はアーカイブ前提のはずなので、これに加えていくばくかストレージ費用が必要でしょう。できるものの水準からすると安い(個人で払うのは厳しいけれど、そこそこ資金のある団体なら余裕そう)という感覚ですね。
Dynamic Manifestに至ってはもう軽く超越系サービスなので実際に出てくるのをwktkして待ちたいところ。

セッション後のAsk the Speakersメモ

事前資料を確認した時から気になっていたポイントを含め、いくつか聞いてみました。
  • IE以外でのPlayReadyの現在と今後について(Silverlightがどんどん窮屈になる的文脈で)
    • 2014年1月の時点でブラウザからPlayReadyを呼べるようにしようという話を他ブラウザベンダーへしているけれど今のところ実績なし
    • ChromeだとWidevineサポートのみ。この先は状況により
  • H.265サポートについて
    • この先対応していく(まだWin10にH.265サポートが入っていないと思うが、これが入るタイミングなどにもよるかもとのこと)
  • メディアトランスコード(adaptive playback用)の価格
    • まだわからないが使った時間により、となるのではないか、とのこと
    • 現在は出力7本固定なのもおそらく最終版では変えられるようになるはず
  • iOS、Androidネイティブでの利用がWebからSDKをポンと落として組み込み、とはいかない点について
    • やはり、インテグレータ(パートナー)さんと組んで進める前提とのこと
その後、タイミングよくLive EncoderがPublic Previewになりました。

[*2] Silverlightのことは、まあ忘れたほうがいいかなって
[*3] Windows Phone用のSDKはあるし、WP10では更に簡単に使えるようになるはずだけど、ここではスルー
[*4] 1.5Mbpsのコンテンツというのはだいぶリッチなので、実用上はもっと下げても十分見れるクオリティなはず。

7枠目 CDP-004 「Hybrid Identity ~ 認証システムデザインパターン ~」

隣(ルームC)のService Fabricの話も結構気になったけれど、Azure ADとADFS、Webサイトのパブリッシュへの認証の絡め方といった実際のワークフローがMSDNだといっこうに頭に入ってこないのでデモ中心のセッションで見たいなという思いで参加。
ものすごく雑な感想だけれど、管理コンソールさばきにはやはり熟練が必要そうだった。
個別のロールを理解した上で自分の目的にあわせて操作するという、まあ当たり前の流れなのだけど、おさえるべきファクタが多いので難しく見える(更に年々これらのファクタは増えてる)と。
Webサービスのバックエンドに軽く利用するあたりから始めようかな…。
なお、終盤でRDP over UDPなんてさらりと書かれてて面白かったのだけど、調べてみると結構前(少なくともRDP8)からあった仕組みらしい。

8枠目 WIN-015 「Windows PhoneとWindows 10 Mobileのお話」

完っ全にシノブハウス!!
でしたね。
平たくいうと、2日間ログイン・完走のボーナスステージでした。
最高だった。



みなさま2日間(準備を含めると、もっともっと)お疲れ様でした。

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